こんにちは、お医者さんをしているしたちゃんです。
テレビをつけるとしょっちゅう出てきます。
東大王とか京大卒なんとかとか、、、
それに並行して医学部なんてのも出てきますが、、
ぶっちゃけこの国の人は好きなんですね。学歴話が。
三流大学より一流大学、一流大学より一流大学医学部、地方医大と一流大学どっちがいいだなんて話も出てきます。
こだわる人はとことんこだわります。
人生生きていくなら2ペアで十分なのにこだわる人はこだわるんですよね。
今日は僕の学生時代にいた学歴にこだわりすぎたお医者さんの話です。
時間がない人は
・東大医学部にこだわり40歳まで受験生活をした。
・他の医学部に受かっても東大にこだわりすぐにやめていた
・奥さんに子供ができたので頑張って医学部を卒業したのだが、、
こんな人に読んでほしい
・年を取った医学生と付き合いたい・付き合っている人
・医学生はみんな医者になるものだと思っている人
・医師・医学生をやめやすい人の特徴を知りたい人
・お医者さんのこだわりやプライドの源泉を知りたい人
医学部より東大医学部
竜一さんは今日も酔っています。
竜一さんはぼくの同級生ですが40歳。何度も東大医学部を受けては落ちを繰り返し、いまはぼくの通う医大にいるわけです。
竜一さんは結婚していて奥さんがいます。奥さんはかいがいしく台所仕事をしています。つまみを作るのも上手で、僕はそれ目当てでよく竜一さんの家に飲みに行くことも多かったのです。
竜一さんは酔うと東大受験の話になります。
旧帝大というのは東大とか京都大とか名古屋大とか九州大とか、、、
戦前からある名門の大学の総称です。
そこの医学部は受験で最も合格することが難しいといわれています。
そこにすべて受かるなんてすごいや。竜一さん。
といっておなかの前をまるく弧を描きました。
あいつっていうのは奥さんのことだろうな。
竜一さんはグラスをテーブルに置いてタバコに火をつけました。
思い切り煙を吸い込んでため息のように吐き出しました。
台所から奥さんが出てきました。
と15歳以上年下の僕に頭下げられてしまいました。
東大にこだわる医者の結婚生活の末路
竜一さんは今度は1か月でやめることもなく無事僕らと一緒に卒業しました。そして研修先を選ぶことになりました。
僕は地方の病院で働くことになったので卒業後竜一さんに会うことはなくなりました。
ただ竜一さんと同じ東京で働いている同級生と会う機会があったので聞いてみたら、竜一さんは東大病院をまもなくやめたそうです。今は医者のバイトをしながら予備校の講師の仕事をしているようです。
そういえば奥さんはどうなったんだろう?
なんて心配している人もいるかもしれませんが、それはご無用です。
というのはお医者さんのアルバイトはとっても実入りがいいため、
病院にもよりますが週1日もバイトすれば
普通のサラリーマンくらいの収入になるからです。
さらに予備校でも働いているのである意味ダブルインカムのようなものです。
まとめ
でも医者と結婚したい皆さんはこれをハッピーエンドとしてとらえてはいけません。
竜一さんは医者になるよりも東大医学部に受かることが目標で、東大病院で働けるようになって満足してしまったのでしょう。でももし竜一さんの奥さんが『お医者さんの奥さん』になりたかったとしたら、竜一さんとの結婚は大失敗ともいえます。
竜一さんに限らず医学生や医者の中には、
・医者になりたいのではなくて東大や医学部といったブランドがほしいだけの人
・ただみんながすごいというからとか
・親に勧められたから
という人が結構いてその結果、
・医者にならない・やめる(稀ですが)
・医者なっても極端な指向(お金や出世、研究など)になり他に目もくれない
・逆に無気力になっていく
人もいます。そしてこだわるのは学歴とは限りません
あなたの付き合いたい・付き合っているお医者さんのこだわり(プライドの源泉)は何なのか知っておいた方が良いでしょう。
あなたの付き合いたい・付き合っている人は
・話をするとどんな言葉が多く出ますか。学歴?肩書?お金?
・酔っぱらったらどんな話になりますか?
・どんなことにむきになりますか?
彼(彼女)の言葉を良く聞き、行動をよく観察してください。そして彼(彼女)のこだわりについていけるかどうかよく考えてみてください。