前にお医者さんのお金事情についてお話したことがありました。年金や退職金が少ないのでそれに備えなくてはならないということでした。
今日はその具体策について話したいと思います
忙しい人は要点だけでも
・保険を考える前に把握しておくことがある
・必要な保障は死亡保障と収入保障
・死亡保障や収入保障は選べば安くすむ
・医療保障は必ずしも必要ない
こんな人に読んでほしい
・お医者さんに必要な保険について知りたい人
・お医者さんに万が一があった時の対策が知りたい人
・お医者さんと安心して結婚したい人
お医者さんとの結婚生活の保険を考える前に
保険とはいっても死亡保険や医療保険など山ほど保険の種類があります。それではどんな保険に入ればいいのかを考えてみましょう。
知っての通りお医者さんは激務ですしいつ倒れるかわかりません。倒れてしまっては打つ手が限られてしまいます。
こんなことにならないようにまず死亡保険に入るのは必須です。
万が一の時、勤務医の場合、働いていた病院から遺族年金や遺族障害年金が支給されます。
支給額は決まっていて子どもがいない人は月6万、一人だと14万7千円、ふたりだと16万6千円、3人だと17万2千円くらいになります。
「常勤」の勤務医ですと国民年金+厚生年金がおりますが、「非常勤」や「開業医」のお医者さんですと厚生年金がおりず国民年金だけです。
国民年金だと支給額は決まっていて子どもがいない人は何と0円。もらえません。一人だと8万3千円、ふたりだと10万2千円、3人だと10万8千円くらいになります。
そのうえ開業とかされますと莫大な借金を抱えています。足りない分を補うのに保険に入るわけです。
お医者さんとの結婚と死亡保障
では、どんな死亡保険に入ればいいでしょうか?
定期保険、終身保険、養老保険の3タイプに分かれることや特約の有無、貯蓄型とか色々ありますが、詳細な説明はここではしません。
ただどのタイプでも一般的な死亡保障はなくなった時に〇万円という形で支給されます。
この形での支給には問題があります。
必要なお金は年代によって全然違います。
20歳代では子供が小さく教育費、生活費が沢山かかります。
60歳代では子どもは大きくなっているので、残されたあなたの生活費くらいしかかかりません。
無駄が多いということは、保険料がその分割高になります。
20歳代→沢山の保険金が必要
60歳代→あまり沢山の保険金は要らない
そのため僕が勧めるのは、年齢にしたがって保証額が減っていくものか、いくつから補償金が支給開始になっても決まった年齢まで一定額もらえる保険(逓減定期保険)です。
前者の例では。例えば30歳なら3000万円、40歳で2000万円、50歳で1000万円といった具合です。
後者ではいくつから支給開始になろうが決まった年齢、例えば65歳とか70歳まで毎月10万円とか20万円とか支給されるタイプです。
また大手の保険会社よりは人件費がかからないwebで入れるネット保険がおすすめです。
・年齢にしたがって保証額が減っていく保険
・決まった年齢まで一定額もらえる保険
・大手の保険会社よりはネット保険
お医者さんとの生活で医療保険より大事なものは?
保険といえば死亡保険と同時に医療保険のことを考えますが、お医者さんの場合医療保険よりも大事なものがあります。それが収入保障保険です。
なぜ収入保障保険かというとまず死亡保険は文字通り死亡、もしくはそれに近い状態(意識障害)でないと支給されません。
死んではいないけど働けない状況では支給されないのです。例えば脳卒中でマヒが残ったり難病で働けなくなった場合お金が必要なのに収入がなくなる危険性があります。
この場合働けなくても生きていかなくてはならないので、お医者さんが亡くなった場合よりも働けなくなったお医者さんの分の食費や医療費が余分にかかります。そのため死亡保障より収入保障保険を手厚くする必要があるのです。
死亡保険は死亡ないしそれに近い状態でないと受け取れない
生きてはいるけど働けない状況に備えるのが収入補償保険
一般的な医療保険はガンや成人病にはあつく備えていますが、今の時代のがん治療は入院期間は1か月程度で後は働きながらでも治療できることが多いのでお医者さんの場合はある程度の貯蓄で賄うことができます。逆に重症な場合は死に直結するので死亡保障で賄えます。
でも脳卒中や難病のような障害として長期間、あるいは一生働けなくなる場合は医療保険や死亡保障だけではカバーできません。そのために収入保障保険は必須と思います。
以上保険についてお話ししましたけどいかがでしょうか?お医者さんはサラリーマンと違い年金や退職金が少ないため保険や貯蓄、投資で備える必要があります。投資や年金については機会がありましたら書いてみようと思います