お医者さんが結婚するタイミングはいくつかあります。多いのは研修医の時期、大学院生や留学の時期などです。
・最近は女子医学生が増えたこと、
・研修制度が変わり研修医が全国どこでも行くようになったため
医学生カップルのタイミングとして
と思います。
医学生カップルの場合バラバラなところで研修すれば相手が浮気したり、そうでなくてもお互い忙しく自然消滅なんてこともあり得ます。
そして意外といいなと思ったのは、医学生のうちはしがらみがなく友達もまだ近くにいるので沢山の人に祝福してもらえることです。
時間がない人は要点だけでも
同級生が卒業と同時に結婚。
結婚時期は国家試験終了後
国試終了後はみんな騒ぎたいきっかけが欲しいのでいろんな人がお祝いに来る。
働き始めてからの結婚は心から祝福する余裕がないこともある
国家試験終了後の結婚式
国家試験も差し迫った6年生の正月、久しぶりにキャンパスに行きました。特に用はなかったのですが勉強の気分転換といったところでしょうか?
ボーっと歩いていると1枚の張り紙が僕の目に飛び込んできました。
博人、茂子結婚パーティ。場所〇●会館
博人と茂子というのはぼくの同期で医学部6年、国家試験も間近に迫っているのによくやるなあ。その程度の感想でした。
医学部は学生が少なく学年全員150人くらいが一クラスで授業や実習を受けたりします。そのため特に親しくはなくても顔くらいはわかるものなのです。
ただ次の文にはとても驚いてしまいました。
参加自由、会費は気持ち、日付は国家試験の2日後。
今でこそ結婚式を挙げないことは増えていますが、当時はまだ結婚式を挙げない人は少数派でした。ましてやこんなパーティ形式はその後もありませんでした。
ちょうどそのとき近くに同級生のYがいたので聞いてみました。
話はまとまりました。
国家試験も無事終了し僕らはパーティに出かけました。会場に着くと垂れ幕がぶら下がっているだけでした。
しかし、会場の中に入ると結構な数の同級生が来ていました。すでに多くの人ができあがっていてすごく盛り上がってました。
立食パーティー形式であちこちにテーブルが置いてあって、その上にオードブルやら酒やらフルーツ、ケーキ、一通り何でもありました。
主役の茂子はとくにウエディングドレスを着ておらず普段通りラフな格好をしていました。
みんな国試が終わって開放的になってお祝いにも現れたのでしょう。
そのあとはボーリング大会だのカラオケだの夜を徹して遊びました。
博人や茂子たちはもちろんでしょうが僕らも学生最後のいい思い出ができました。
働き始めてからの結婚式
その後僕は医学部の友達の結婚式や二次会に何度か出たことはあるのですが、当然こんなに同級生が集合することはありませんでした。
せっかく同級生同士であってもお互いに医者、楽しく話をしていても病院からの電話などで何度も中断されてしまいました。
お医者さんの結婚式というのはとにかく来賓が多くて、その上話が長いこと長いこと。
料理もすっかり冷めきってまずくなるは、せっかく久しぶりに会った友達ともろくに話ができず、えらく疲れることも少なくありません。
そういえば昔僕は外国旅行した時に、教会を開放して道行く人が祝福していく、そんな結婚式を見たことがありました。そういえば茂子は帰国子女だったしそういう堅苦しくない結婚式あこがれていたのでしょうか?